お悩み相談室10: ピアノを上手に弾くコツを教えてほしいのですが…

公開日: 2016年2月8日月曜日 ピアノ 持論

こんにちは、リトピです。

さて、今回の「お悩み相談室」の内容はこちら。

悩み10: ピアノを上手に弾くコツを知りたい

皆さん、結構気になる内容ですよね。特に初心者や独学者ならそんなコツが本当にあるなら今すぐにでも教えてほしいですよね。ですが、現実はそう甘くない。。。「ピアノを上手に弾くコツ」は人それぞれなんです。。。

ある人が「○○のように弾く(練習する)といいですよ」と言っても、それが他の人に通用するかどうかわかりません。皆さんが本当に知りたいのは、そんな話ではないですよね?人の身体の大きさや、その人の演奏レベルの度合いなどによって、それが自分自身に有効かどうかは判断できませんから。。。

本当に知りたいのは【コツを見つける方法】では?

確かに「ピアノを上手に弾くコツ」は人それぞれかもしれません。でも、【コツ見つける方法】はみんな一緒のはず。一種の定石というヤツですかね。恐らく、皆さんが本当に知りたいのはこの部分ではないでしょうか。例えば、絵描きで考えてみましょう。

絵描きの「上手に描ける【コツを見つける方法】」とは

現在はたくさんの絵描きさんがいて、それぞれがいろんな描き方や表現方法を持っています。それらを利用して上手く個性を出しておられるので、その絵描きさんたちがおっしゃる【上手に描くコツ】は、まさに人それぞれでしょう。でも、【コツ見つける方法】は、誰にとってもほぼ一緒だと考えられます。

例えば「人」を描くとき。人と言っても、いろんな絵や漫画を見ると、「人の描き方」は本当に人それぞれなので【上手に描くコツ】、つまり【絵の表現力を高める方法】は、「これだっ!」と明確に言うことはできないでしょう。でも。人を「人らしく描く」にはそれなりの定石(人間の身体の各部位の大きさの比率、例えば顔のパーツの位置や大きさなど)があるはずです。それを知ることが、「上手に描く【コツを見つける方法】」を知ることだと考えると、それはほぼ万人に通用する話だと思いませんか。しかも、【絵の表現力を高める方法】云々の前に、【コツ見つける方法】を知らなければ、絵描きとして大きく成長するのは難しい、というのもおわかりいただけると思います。

ピアノも同様で、「上手に弾くコツ」つまり【演奏テクニックの習得の仕方】を知るよりも前に、「上手に弾く【コツを見つける方法】」を知ることが重要だと言えるでしょう。でも、【コツを見つける方法】って?

コツを見つける方法を知る=上手に弾く前の土台作り

ここで言う【コツを見つける方法】とは、上手に何かをする前の土台作り、と捉えてください。ピアノを上手に弾くコツを手に入れるためには、この【コツを見つける方法】を知る必要があります。でもその前に…

ピアノを上手に弾くとは

まず、ピアノを上手に弾くとはどういうことでしょうか。一般的には、頭の中にある「音楽表現力」を表現させるための「演奏テクニック」を持っていて、どちらのレベルも高い状態、と考えられるのでしょうか。ただ、この考え方だと、「音楽表現力」は乏しいけれども「演奏テクニック」だけはある、という人が存在することもある、とも言えます。でも、それって本来おかしくないですか?つまり、ここで注意したいのは以下の部分。

「演奏テクニック」と「音楽表現力」は分離できない。

「演奏テクニック」と「音楽表現力」は分けてはいけません。つまり、「音楽を作るためのテクニック」と、「テクニックによって作られる音楽」は同義であり、これらは表裏一体なんです。例えば、単に速弾きができる人。この人は「音楽表現力」だけがないのではなく、同時に「演奏テクニック」もありません。「音楽を作るためのテクニック」「テクニックによって作られる音楽」をまだ持っておらず、単に身体を正確かつ素早く動かせる方法(土台となるものの一つ)を知っているだけに過ぎません。

そして、ピアノの練習の際は、今までの考え方を変えなければいけません。アナタの今やっているピアノ練習の目的が「演奏テクニック」(「音楽表現力」)を習得するためなのか、自分自身の土台をしっかりさせる(【コツを見つける方法】を知る)ためなのかを、ハッキリさせる必要があります。やみくもに練習しているだけでは、非常に効率が悪い。ただ、最初の方で述べたように、前者の「演奏テクニック」(「音楽表現力」)を習得を行うのと、後者の「自分の土台をしっかりさせる」こと、どちらを先に行うべきか、もう言わなくてもOKですよね。

「演奏テクニック」(「音楽表現力」)なんて土台がしっかりしていれば、後からでも、いくらでも身につけられます。まずは【コツを見つける方法】を学んで、「自分専用の【上手に弾くコツ】」を自分で見つけられるようにしましょう!

まとめ

当ブログでは、ピアノを上手に弾く【コツを見つける方法】をご紹介しています。今後、もっとたくさんの方にその方法を理解してもらうべく、もっとわかりやすいブログにしていく予定です。皆さんのピアノ・ライフが楽しくなるための手助けが少しでもできればと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

では

P.S.1
趣味などで、単にピアノ演奏を楽しみたいだけであれば、そもそも高度な技術(「演奏テクニック」(「音楽表現力」))にこだわる必要なんてないのかも。自転車も、単にサイクリングを楽しみたいのであれば、高度な技術(ゆっくりこげるようにする技術、山を自転車で登れるようにする技術など)なんて必要なく、それなりに自転車に乗れて、周りを見れる余裕(危険察知が可能)があれば、それで充分楽しめますから。

P.S.2
ピアノでよくアドバイスとして出てくる「ゆっくり弾く練習」は、単に「演奏テクニック」(「音楽表現力」)を高める方法の一つにすぎません。「ゆっくり弾く」って普通に弾くより難しいんですよ。自転車をゆっくりこぐのが難しいのと同じです。そのため「ゆっくり弾く練習」を、もしやるのであれば、【コツを見つける方法】をしっかり学んでからやるべきだ、と考えています。

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