理系ピアノ奏者におすすめの書籍7: 音楽家のための アレクサンダー・テクニーク入門
公開日: 2015年12月5日土曜日 アレクサンダー・テクニーク ピアノ 書籍
こんにちは、リトピです。
こちらは、理系である私がおすすめする書籍をご紹介するコーナーです。 今回ご紹介する7冊目はこちら。
楽器演奏をされる皆様に絶対に読んでいただきたい書籍の一つなのですが…この書籍をいきなり読むことは正直オススメできません。「入門」って書かれてるのに、ハッキリ言って全然入門じゃないです。。。ある程度「アレクサンダー・テクニーク」とは何かを知らないと、この書籍の分厚さ、内容の濃さに圧倒され、途中で読むの諦めてしまうかもしれません。でも、それではあまりにももったいなさすぎる。。。
先にお伝えしておきますが、この書籍は、いわゆる一般的なピアノ・楽器演奏のテクニックが書かれているわけではありません。この書籍で学べるのは「正しい身体の使い方の本質を見つける方法」です。
この書籍は、「アレクサンダー・テクニーク」の考え方に納得して、初めて読むことのできる書籍だと思ってます。ただ、それでも、1回読んだだけではこの書籍のすべてを理解するのは本当に難しいです。でも、この書籍を読み、実際に体感・実践することで、ピアノ演奏だけでなく、普段の生活、いや人生までもが豊かになる、一生役に立つ知識・感覚が得られます。
この『音楽家のための アレクサンダー・テクニーク入門』の前に、まず「アレクサンダー・テクニーク」とは何か、という知識を学ぶための書籍として以下のものをオススメします。
この書籍を読んで、特に目から鱗だったものはこちら。(なるべく「アレクサンダー・テクニーク」の用語を用いず、内部の核心に触れない程度にまとめます。書籍の内容については、ぜひ手に取って、自分の目で読んでください!)
- 【心】と【身体】は切り分けられない
- これは、精神的に不安になってるときには身体の調子が悪く、逆に身体の調子が悪い時は精神的に不安になっている、ということからわかるように、実はこの二つは分けれるものではありません。ピアノの演奏テクニックは身体だけのものではない、ということです。
- 結果にこだわるのではなく、今を大事にする
- 完璧主義者に多いようですが、「結果にコミット」(笑)しようとする強い意識は、確実に身体をこわばらせます。スポーツでも、結果にこだわるあまり、失敗してしまう選手がいると思いますが、ピアノも同じです。大事なのは今。
- 全ては【何かをすることをやめる】から始まる
- この考え方が、この書籍のすべて、と言っても過言ではないかもしれません。現時点では何を言っているかわからないかもしれませんが…この書籍を読むことで、「【何かをする】ことで結果を出す、という考え方は、そろそろやめた方がいいでしょう」というのが体感できると思います。
- 身体のコントロール欲求はやめ、上向きな(ポジティブ)思考を持て
- 人間は身体をコントロールしようと思った時点で身体の動きが崩れます。その意識すらやめることが大事であり、さらに、【心】と【身体】は切り分けられないわけですから、上向きな(ポジティブ)思考を持つことがもっと大事です。
- 意識すべきは「頭-首-背中」。そして「何もせず」に「上向き思考」を持て
- この概念を会得できるかどうか、がこの書籍の素晴らしさに気付けるかどうか、だと思います。これは文章だけでは絶対に伝えられないので、実際に読んで体感してもらうしかなさそうです。
まだまだこの書籍から学んだことはたくさんあるので、ご紹介していきたいのですが、今回はこの辺で。
この書籍の内容を理解し、書かれていることを体感できるようになったら、次に読まれる書籍として、
を強くお勧めします。私の中では、(この著者が「アレクサンダー・テクニーク」を知っているかどうかはわかりませんが)この書籍を「音楽家のためのアレクサンダー・テクニーク活用編」と断言したい。
では。
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