理系ピアノ奏者におすすめの書籍6: ピアニストならだれでも知っておきたい「からだ」のこと

公開日: 2015年11月4日水曜日 ピアノ 書籍

こんにちは、リトピです。

こちらは、理系である私がおすすめする書籍をご紹介するコーナーです。 今回ご紹介する6冊目はこちら。

私が「アレクサンダー・テクニーク」に興味を持ち、はまったのはこの書籍がきっかけです。正直目から鱗の話しか載っていません。ちょっと注意すべき点はありますが、ピアノを弾く全ての方々へ超オススメする書籍です。

この書籍を読んで、特に目から鱗だったものはこちら。

ピアノ演奏時に関する身体の正しいマッピングを図解付で学べる
この書籍のすばらしい理由はココです。ピアノ演奏で必要な動作を、人間の骨格を通して学べます。アナタが弾きにくいと感じている理由が、この書籍で発見できるかも!?

「指」は、CMC関節から始まる
「指」の本来の姿は、我々がただ見るだけでは把握できません。指は本来、どこから曲がるのか、どう曲げるべきなのかが学べるので、きっと、指が動かしずらいというわずらわしさから解放されるでしょう。

椅子の座り方、ペダルの踏み方も完璧に
椅子の座り方については、よく感覚だけで話される方がいらっしゃると思いますが、それはやめた方がいいかもしれないですね。感覚は人それぞれなので相手に正しく伝わる確率は...いや、考えるのはやめましょう。でも骨格ならバッチリ。我々人間は、特別なことがない限り、大きさは別ですが構成は同じです。なので、骨格から考えれば誰でも平等に正しく伝えられますね。

演奏時の呼吸も楽になる
人間の正しい呼吸についても学べます。うーん、本当にピアニストに必要な知識が詰まってますね!

身体の「コーディネート」の質の向上につながる
確か、直接的な描写はなかったと思いますが、人間の骨格 / 筋肉を知ることで、身体はどう使うべきか、どう使えば本来の力を引き出せるか、ということが理解できますので、ピアノ練習が効率化するはずです。

まだまだこの書籍から学んだことはたくさんあるので、ご紹介していきたいのですが、今回はこの辺で。

本当にとっても良い書籍で、皆様にオススメしたいのですが、私が思うところ、注意点が2つあります。

  1. 「アレクサンダー・テクニーク」という考え自体を知らないと、この書籍で何を言っているか理解しずらいかも。
  2. 本当に必要最低限の「ピアニストに必要な骨格 / 筋肉」周りしか書かれていないので、理解度を深めにくい。
#1については、私が紹介している『アレクサンダー・テクニークの学び方』を読めば何とか理解できるかと思いますが、#2については、筋肉 / 骨格の専門書でも引っ張り出さないと完全な理解は難しいでしょう。「アレクサンダー・テクニーク」を推奨する人々は「自分一人では会得できないので、アレクサンダー・テクニークの先生から習ってください。」と豪語しているようですが、自力でも身に着けられるはず。なぜなら発案者のアレクサンダー自身は自力で実践していたはずなので。ここら辺のオススメ書籍はまた後程ご紹介していきます。

追伸(2016/10/23)
この書籍を読んで、「人間の構造は理解できたけど、じゃあ、どうピアノに生かせばいいの?」とお悩みのアナタ。次は書籍『ピアノ・テクニックの科学』を読まれることをオススメします。この書籍で学んだ知識が活かせる書籍となっております。

では。

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1 件のコメント :

  1. ピアニストのための脳と体の教科書/古屋 晋一
    http://www.piano.or.jp/report/03edc/brain/2010/01/29_10021.html

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