理系ピアノ奏者におすすめの書籍6: ピアニストならだれでも知っておきたい「からだ」のこと
こんにちは、リトピです。
こちらは、理系である私がおすすめする書籍をご紹介するコーナーです。 今回ご紹介する6冊目はこちら。
私が「アレクサンダー・テクニーク」に興味を持ち、はまったのはこの書籍がきっかけです。正直目から鱗の話しか載っていません。ちょっと注意すべき点はありますが、ピアノを弾く全ての方々へ超オススメする書籍です。
この書籍を読んで、特に目から鱗だったものはこちら。
- ピアノ演奏時に関する身体の正しいマッピングを図解付で学べる
- この書籍のすばらしい理由はココです。ピアノ演奏で必要な動作を、人間の骨格を通して学べます。アナタが弾きにくいと感じている理由が、この書籍で発見できるかも!?
- 「指」は、CMC関節から始まる
- 「指」の本来の姿は、我々がただ見るだけでは把握できません。指は本来、どこから曲がるのか、どう曲げるべきなのかが学べるので、きっと、指が動かしずらいというわずらわしさから解放されるでしょう。
- 椅子の座り方、ペダルの踏み方も完璧に
- 椅子の座り方については、よく感覚だけで話される方がいらっしゃると思いますが、それはやめた方がいいかもしれないですね。感覚は人それぞれなので相手に正しく伝わる確率は...いや、考えるのはやめましょう。でも骨格ならバッチリ。我々人間は、特別なことがない限り、大きさは別ですが構成は同じです。なので、骨格から考えれば誰でも平等に正しく伝えられますね。
- 演奏時の呼吸も楽になる
- 人間の正しい呼吸についても学べます。うーん、本当にピアニストに必要な知識が詰まってますね!
- 身体の「コーディネート」の質の向上につながる
- 確か、直接的な描写はなかったと思いますが、人間の骨格 / 筋肉を知ることで、身体はどう使うべきか、どう使えば本来の力を引き出せるか、ということが理解できますので、ピアノ練習が効率化するはずです。
まだまだこの書籍から学んだことはたくさんあるので、ご紹介していきたいのですが、今回はこの辺で。
本当にとっても良い書籍で、皆様にオススメしたいのですが、私が思うところ、注意点が2つあります。
- 「アレクサンダー・テクニーク」という考え自体を知らないと、この書籍で何を言っているか理解しずらいかも。
- 本当に必要最低限の「ピアニストに必要な骨格 / 筋肉」周りしか書かれていないので、理解度を深めにくい。
追伸(2016/10/23)
この書籍を読んで、「人間の構造は理解できたけど、じゃあ、どうピアノに生かせばいいの?」とお悩みのアナタ。次は書籍『ピアノ・テクニックの科学』を読まれることをオススメします。この書籍で学んだ知識が活かせる書籍となっております。
では。
ピアニストのための脳と体の教科書/古屋 晋一
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