なぜ「脱力」は敵なのか1: 敵である理由
こんにちは、リトピです。
早速ですが、「脱力」という言葉の意味、皆さんご存じですか?
「脱力」とは ―
[名] (スル)からだから力が抜けて、ぐったりしてしまうこと。また意欲・気力が衰えること。 気持ちの張りがなくなること・「―感」「下肢―」「頓珍漢な受け答えに―する」…はい、どう考えても良い意味には見えないですね。。。 この言葉をアドバイスとして使うのは考え直した方がいいかもしれませんね (笑
出典: 小学館
とにかく、この言葉通りにピアノを弾こうとしてもうまくいかないのは、この意味から見てもわかるかと思います。 それでもまだ、「ピアノ演奏法 = 脱力」というのが幅広く定着しているのは否めない気がしますが…
なぜ「脱力」は敵なのか
理由は3つあります。
第一、言葉の印象が良くない。
「脱力」という言葉からくるイメージが演奏にも悪い影響がある気が。。。
第二、「脱力」という言葉だけでは、どう演奏すればいいかわからない。 「脱力」を単純に「身体の力を抜く」ということに置き換えたとしても、いつ、どこで、どこを、どのように「脱力」すればいいのかわかりません。 というか、完全に「脱力」してしまったら、椅子に座るのも無理なのですが…
そして、 第三、演奏する際に必要不可欠な支えがある、ということが意識しにくい。 「脱力」は恐らく、余分な力を抜け、という意味で用いられていると思うのですが、そうするために必要不可欠な支え、力があるはずです。なぜそっちにフォーカスしない?
もちろん、この「脱力」奏法で成功されている方々も数多くいらっしゃるかと思います。 しかし、意識の上では、本来の「脱力」の意味ではなく上記理由の第三を考えているはずです。 ただ、「脱力」という言葉だけがひとり歩きして、本当に重要なことが伝わっていない気がしてなりません。
というわけで、当ブログではこの「脱力」を思い切って敵として扱います!
なお、この連載「なぜ「脱力」は敵なのか」では、まずはピアノから離れて、より身近な動作を用いて「脱力」のダメ話を進めていきます。 最後にまとめとして、ピアノ演奏の動作で一番動きの少ない、打鍵後の「脱力」が妥当かどうかのについて考えてみます。
では、まずは次の記事「脱力 (余分な力を抜く) は間違い」へどうぞ。
では。
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